従来の歯周病治療 　従来歯周病の治療は、歯石を除去し、歯ぐきのマッサージ（歯磨き、ブラッシング）を行うことが中心でした。しかし、歯磨きだけで改善される病態は、初期の歯周病に限られることが多く、進行した歯周病に対しては十分な治療効果を発揮することが出来ませんでした。 　また最近では、歯周病と糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、骨粗鬆症、肺炎、あるいは肥満、脂質代謝異常などのメタボリックシンドローム、さらに妊婦での早産・低体重児出産など全身性疾患との関連性が指摘され始めてきました。このような観点からも、効果的で簡便な歯周病治療法の開発が望まれています。 YM療法 　当院では平成4年より、YM療法による歯周病治療を実施しております。この治療法は、当院で開発した治療法です。平成20年3月までに3,000人以上の患者さんに実施しております。 　歯を磨くと出血する方、あるいは風邪を引いたり、疲れて体調がすぐれない時、歯ぐきが腫れたり、歯が浮いた感じになる方はYM療法が適応となります。 治療前 治療２ヵ月後 実際の治療風景と治療の流れ 写真にようにYM療法では、歯周ポケットや歯肉にたまった膿を、麻酔やメスを使わず、ほとんど無痛で除去します。このように膿がたまっている状態では、歯磨きを行っても歯周病や口臭はなかなか良くなりません。YM療法が適応となります。 　実際の治療の流れは まず初めに衛生士による口腔内の清掃、歯石の除去を行います。 次に、歯科医師による歯周ポケット及び歯肉部の膿出しを行います。また必要に応じて歯周内科療法を行います。 次に舌ブラシやうがい薬による舌の清掃、歯肉のマッサージ指導を行います。 歯周ポケットや歯肉部からの膿が出なくなってきたら、通院間隔を１〜６ヶ月毎にメインテナンスを行っていきます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　更新日：2014年10月27日 COPYRIGHT (C) 吉井歯科医院 当院のスタッフは全員歯科衛生士です。